「ポートランド・オレゴンでワインのボトリング手伝ったで!」

アメリカ(オレゴン州ポートランド、その他)旅
サトシ
サトシ

こんにちわ。サトシです。

突然、会社からアメリカ海外単身赴任を命ぜられた英語も話せない40歳半ばの平凡なサラリーマンのはじめての海外生活の話です。

今回はオレゴンでピノノワールワインのボトリングを手伝った話です。

※2019年夏のお話です。

ポートランドで「楽器とお庭を触るのが得意」な東京から1年限定で滞在しているHさんと知り合いました。

楽器と呼ぶかHさんと呼ぶか迷うとこですが、やっぱりガッキにします。

ガッキとはビール祭りに行ったり、飲みに行ったり色々なところに遊びに行きました。

楽器を弾くのはプロ級やで。

ある日ガッキが居酒屋で大学かなんかの集まりで日本人女性のワインの醸造家と出会って、その時にワイン造りの手伝いをさせて欲しいとお願いしたみたいです。

でもガッキは車が無くてワイナリーまでいけないので、私に乗せてってくれませんかという都合の良いお願いをされてこられました。

一緒にお手伝いに行くことになり、その日のお手伝いは樽で数年間お寝んねして出来上がったワインを瓶に詰めるお手伝いでした。

ちなみにワイナリーの場所はポートランドから約30kmくらい南西に行ったニューバーグというところです。

真ん中にある怪しげな黒い影は人間です。

そのワイナリーはオーナーさんが所有されているワイナリーを小さなワイン製造者が共同で借りていらっしゃって、都合を調整しながらその施設をお使いになっているみたいです。

このワイン生産者の芝明子さん(以下シバさん)は日本で雑誌の編集者をした後にドイツのエリートワイン学校で修行して、それから旦那さんのクリスさんの故郷のバージニア州に移り住みました。

でも、シバさんが目指しているワインを作る土地としては気候や目標とするレベルと合わなかったんです。その時にドイツの学校の先生がオレゴンのピノノワールはいいよと言っていたのを思い出して、オレゴンに移り住んで来たとのことです。

移住してからワイナリーとかでも働いてみたみたいですが、自分の目指すワイン造りをする環境ではなかったので、クリスさんの後押しもあり、それなら自分でやったれと2013年から独立してワイン造りをしていらっしゃいます。

このお手伝いの後、私はブドウ摘みとかも何回もお手伝いすることになって、シバさんはすごく仲良くなって、ちょこちょこ飲みに行くようになりました。

みんなとちょこちょこ飲みに行くようになりましたと書いてるような気がしないでもないが・・・。

普段はそんなに真面目な感じの人ではないんですが、根は超超真面目。結構妥協できないタイプだと思います。そうじゃないとこんな大変な仕事やってられへんよなぁ、と思います。誤解を恐れずに言うなら、オレゴンに来て、こちらに定住しとる人はみんな変わりもんやな。いい意味で。自分を持っているというか。

ワインのボトリングの話に戻りますが、作業前に酸化防止剤を入れる前の生ワインとかも飲ませてもらえました。なんかうれしー。

器具もすごい丁寧に洗浄してから作業をするので時間がかかる。このへんも日本人よな。

ショッカーみたいな奴がボトリングの器具を洗浄してます。
これはボトル詰めの様子ですね。ショッカーたちが見学してます。
瓶を箱から出す人と、ワインを瓶に摘める人とコルクをする人とそのボトルをきれいに拭く人とそれを箱詰めにする人に分かれます。これを一日中やって3000本くらいですかね。大変な仕事やで。
ここでもショッカー軍団が活躍してます。
この日のご褒美はこのお昼とワインをお土産にもらいました。

オレゴン州は今やピノノワールワインの一大産地。カリフォルニアワインはすでに有名ですが、オレゴンでもワイン造りにすごく力を入れていて、オレゴンピノノワールも有名になりつつあります。

オレゴンはビールも一生懸命作ってるから、お酒が好きってだけか・・?

アメリカでの多くのワイン生産者はブドウを育てる人とそのブドウからワインを製造する人と別れています。その方が大量生産するのは都合がいいのですが。ブドウを作るオーナーさんは出来る限りお安く働いてくれるワーカーさんを雇って、ワーカーさんは出来る限りたくさんのブドウを摘んでお金を稼ぎたいという思いがありますので、たくさん量は採れるが品質は?という状況になります。

あー果てしない解放感。オレゴン大好きやー。

シバさんはアメリカでめずらしくブドウも自分で育てて、ワインも自分で生産する方法を取っています。良いブドウがないと良いワインは作れません。そりゃそうやな。また、別のブログで説明しますがブドウを摘む時も摘み方によってワインの味にかなりの影響を与えるそうです。ここではボランティアの方が中心となってブドウを摘んだり、ワインの瓶詰めしたり選果(悪い部分を取り除く)したりします。ほとんど日本人のボランティアなので皆様くそ真面目。手の抜き方を教えないと丁寧すぎる仕事をします。

次回はワイン用のブドウ摘みについて書きますね。(下記の記事)

「ポートランド・オレゴンでピノノワールワイン用のブドウの収穫手伝ったで!」
突然、会社からアメリカ海外単身赴任を命ぜられた英語も話せない40歳半ばの平凡なサラリーマンのはじめての海外生活を書かせていただきます。今回はピノノワールワイン用のブドウを摘んだ時の話をしていきます!

報酬は気持ちのいい畑の中でみんなで一緒に食べる昼ご飯とお土産でもらえるワインと気持ちの良い労働後の満足感。

★シバさんが作っているワインにご興味ある方はぜひご連絡してみてください。★

「SHIBA-WICHERN」がワインのブランド名やな。

WEB: http://www.shibawicherncellars.com/

2014年から2016年のピノノワールワインです。

いつも飲みに行くついでに持ってきてもらって買ってたから、ホームページで買えるんかな?ようわかってへんけど。興味のある方連絡してー。マジでおいしいで!

 

基本的には日本人のボランティアの人ばっかりやねんけど、シバさんの考え方に賛同してお手伝いにくるアメリカ人の方も来るからなんやかんやいうて英語使うねん。どこかに行くたびに英語がんばらんといかんなぁと思うわ。さて、練習練習。

  

このワインの収穫してるとき履いていけそうな靴、スニーカーしか持ってへんかってん。しかも白。すぐまっちゃちゃや。

ダナーのブーツ買ったって前のブログで書いたんな、シバさんがポートランド来たらダナーの靴買わないとだめよって言われたのきっかけやってん。でも俺アホやから気付いてへんかったんやけど、たまたま日本から持ってきて、たまに履いとった茶色の皮のブーツがダーナーやってん。6年も前に買ってるのに全然知らんと履いとったわ。よく見たらメイドインポートランドって書いてるやん。やっぱりポートランドとご縁あったんかなぁ?

  

オレゴンといえばサンクゼールさんよな。ワインの収穫行ってるところがサンクゼールさんの工場の近くやねん。ジュースとかジャムとかもめっちゃうまかったで。結構ポートランドのレストラン行ったらサンクゼールさんのジュース置いてるんよな。なんか日本企業の作っているものが普通にアメリカのレストランに置かれてて感動したわ。