「2022年4月のアメリカ不動産マーケット情報!」

~起業編~
サトシ
サトシ

こんにちは!サトシです。

2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランド、9カ月に渡る沖縄の単身赴任の旅を終えて、2021年3月5日に23年間のサラリーマン人生に終止符を打ちました。

2021年3月9日より東京都品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業して、1年が過ぎました。2人の仲間も加わり、一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!

    

いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!

さぁて、今回も4月のアメリカの不動産マーケットを見ていくか。

昨年の11月から現在までに住宅ローン金利は約2.3%上昇し、現在は5.25%くらいになってるんよね。結構色々な潮目の情報が出ているので、注目していきましょう。

<住宅着工件数>

2022年4月

着工件数:   172万戸 前月比 -0.2%      前年比  +14.6%

うち一戸建て:   110万戸 前月比  -7.3%      前年比  +3.7%

うち集合住宅:     61万戸     前月比 +16.8%    前年比  +42.3%

一戸建住宅の着工件数が減ってきてるよね。集合住宅はすごい勢いで着工してるけど。まだ前年に比べたら増えてるけど。住宅ローンが高くなってるから、着工件数を抑えているという見方もできるし、そのぶん木材の価格が下落してるみたいやし。日本でも木材を使う時に米材か国産材を使うか、今後の動きを見て決めていかんとな。要注意や。

<中古住宅取引件数>

2022年4月    

中古取引件数:561万戸 前月比 -2.4% 前年比 -5.9%

販売在庫数:   103万戸     前月比  +10.8% 前年比 -10.4%

中間価格:$391,200   前月比  +4.4%    前年比 +14.8%

中古住宅は取引件数が減って、在庫数が増えているから、需要が下がっている感じがするな。住宅ローンの金利が高すぎて、住宅を購入できない層が増えてるんやろな。価格が落ちていないのは若い世代がまだ比較的買いやすい中古住宅を購入しているという見方もできるなぁ。アメリカは日本と違って、若年世代の人口が多いから、経済の下支えができるから強い国やなぁ。

<ケースシラー住宅価格指数>       *2000年1月を100として換算した指数

全米平均      294.50  前年比 +20.6%

20都市平均    305.63      同 +21.2%

ニューヨーク    263.37    同 +13.7% 

ロスアンジェルス  410.51    同 +23.2% 

ポートランド       332.00    同 +19.3% 

2000年から比べると価格エグイね。だいたい3倍くらいにはなってるもんな。LAは4倍以上やで。5000万円で買った人の家が2億円?!すごいよなぁ。アメリカンドリーム掴んだ人もおるんやろな。

メディアの記事を読むと興味深い記事が色々あるから、チェックしてみてね。

<メディア記事抜粋>

「ウォールストリートジャーナル 2022/5/16」

新築住宅の購入者がローン金利の上昇により返済額急増に直面

昨年から今年にかけ完成前の新築物件の購入契約した時点では金利は3%台だったが、サプライチェーンの問題等で物件の完成が遅れ、その間に住宅ローン金利が5%を超え返済額が急増

中古住宅購入の場合は契約後1~2か月で引き渡しとなり、またローン金利も30~60日ロックできるため、比較的リスクは少ない

「ウォールストリートジャーナル 2022/5/20」

急激に上昇している住宅ローン金利が米国の不動産マーケットを冷やしている

中古住宅の取引件数は前月比でマイナス2.4%となり、3カ月連続の下落となった

歴史的低金利とリモートワークにより2020年半ばから始まったマーケットの活況は終焉するのか注目されている

データ自体は堅調で、4月の中間価格は前年比で14.8%の上昇

ただし最新のデータでは5月2週目の住宅ローン申請件数は前年比で15%ダウン

販売在庫件数も伸びており、専門家によると今後も増加の見通し

「ウォールストリートジャーナル 2022/5/25」

FRBが政策金利を引き上げると、住宅マーケットを冷やす効果があるが、今回は住宅需要が大きいことと、販売物件が少ないことによりその効果が疑問視されている

昨年の11月から住宅ローン金利は2.3%上昇し、先週は5.25%となった

過去においてこれだけローン金利が上がると住宅購入件数と新築着工件数が減り、住宅マーケットは沈静化に向かった

ただ今回は住宅価格は依然として上昇しており、専門家は2022年度は10%から15%の前年比プラスになるとみている

主な理由としては20代、30代の一次取得者が増えていることと、過去10年間で需要に対応した新築住宅が供給されていないということ

「ウォールストリートジャーナル 2022/5/25」

4月の新築住宅販売件数が、は591,000件で前月比16.6%の大幅な減少

過去9年間で最大の前月比減で2020年の4月のレベル

ローン金利上昇の住宅マーケットへの影響を示す結果となった

専門家は特に一次取得者が買い控えに走っていると分析

高騰した住宅価格、少ない販売物件、また急上昇しているローン金利によってマーケットが急激に冷やされた結果とみている

「ウォールストリートジャーナル 2022/5/31」

最近の金利上昇の影響を受け、ランバーのマーケットが下落している

先週のランバーの先物価格は7月到着分で$695で、3月の価格から52%下落

金利上昇により住宅マーケットが影響を受けていることに加え、パンデミックで需要のあったDIYやリモデル向けが落ち着いてきたことも要因

4月の新築販売件数は3月に比べ16.6%下落している

キャンフォーをはじめとする大手サプライヤーは、今後夏に向けて生産調整を行う予定

「ウォールストリートジャーナル 2022/6/1」

3月のケースシラー指数は全米平均が前年比20.6%の増加となった

この数値は1987年のインデックス開始以来最大の増加

ただケースシラー指数は2カ月遅れで発表されるため、今回の数値は4月以降のローン金利上昇の影響は受けておらず、今後は伸び悩む可能性が高いと見られている

【まとめ】

価格上昇や価格下落などの情報が錯綜しています。それだけ今はアメリカの住宅マーケットの踊り場的な位置にきているということだと思います。

アメリカのマーケットが日本に与える影響は大きいので、しっかり注視していきましょう。