こんにちは!サトシです。
昨年2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、5月から単身赴任で沖縄に出向して住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京都品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!
いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!
今回は恒例のアメリカのマーケットデータを見ていきます。日本の不動産マーケットにも大きな影響を及ぼすのでしっかりチェックしておきたいですね。
まずは2021年9月の住宅着工件数の推移をみていくで。
【住宅着工件数】
2021年9月着工件数:156万戸 前月比 -1.6% 前年比 +7.4%
うち一戸建て: 108万戸 前月比 +0.0% 前年比 -2.3%
うち集合住宅: 47万戸 前月比 -5.1% 前年比 +38.2%
先月や前年と比べて、ちょっと着工件数が落ちてるな。ビルダーの供給能力が追い付いてないのか、土地の手当てが間に合ってないのか。価格は上がってるから需要に追いつけなくなってるのかな?
じゃあ、次は中古住宅の取引件数を見ていくで。
【中古住宅取引件数】
2021年9月中古取引件数:629万戸 前月比 +7.0% 前年比 -2.3%
販売在庫数:127万戸 前月比 -0.8% 前年比 -13.0%
中間価格:$353,000 前月比 -1.4% 前年比 +13.3%
相変わらずの旺盛な住宅需要やなぁ。在庫が少なくなってるな。でも中間価格が先月より下がっているので、何らかの踊り場に来てる可能性もあるから注視せなあかんな。
【ケースシラー住宅価格指数 2021年8月 (2000年1月を100として換算した指数)】
20都市平均 274.99 前年比 +19.7%
ニューヨーク 244.05 同 +17.2%
ロスアンジェルス 361.54 同 +18.4%
シアトル 344.46 同 +24.3%
ポートランド 305.22 同 +19.2%
ケースシラー指数は上がり続けてるな。2021年の伸びがエグイな。アメリカも2000年に比べてかなり住宅価格が上がってるよな。2.6倍やで。
メディア記事の抜粋も参考にしましょ。
<メディア記事抜粋>
【ウォールストリートジャーナル 10/4/21】
米国では住宅価格が記録的なペースで上昇を続けているが、所得は同じペースで増えていない
このため一般の人々が、ますます住宅を購入しにくい状況となっている
現在収入に対する、中間価格物件への住宅ローンの返済比率は32.1%
この比率はバブル期の2008年11月(34.2%)以来の高い数値
アトランタのFRBによると住宅の中間価格は$342,350で一年前から23%上昇
これに対し、中間所得は$67,031で年間で3%の上昇に留まっている
【ウォールストリートジャーナル 10/27/21】
8月のケースシラー指数によると記録的な住宅価格の上昇は依然として続いている
全米の8月の指数は7月と同じで、前年比19.8%増となった
昨年パンデミックが始まって以来、より広いスペースを求め、郊外に一戸建てを求める住宅需要が増えた
一方売却物件の供給は歴史的にも低い水準にととどまったため、購入競争に拍車をかけている
ただし、より新しい9月の数値を表す中古住宅の中間価格は前年比13.3%となり、やや上昇傾向がスローになっている
また住宅ローンの金利も最近上昇傾向にある(30年固定:3.09%)ため、今後価格上昇を抑える可能性あり
【まとめ】
旺盛な住宅需要と供給不足により住宅価格は上昇し続けているけど、今後の金利次第では今の価格上昇が抑えられる可能性があります。そりゃそうよな。アメリカは所得も2000年に比べるとすごく上がっているけど、さすがに物件価格の上昇には追い付いてへんよな。
でも、アメリカは大統領が変わって移民を受け入れたら、人口がまた増えるので、個人的には上昇する余地はまだまだあると思っています。土地も計画的に開発分譲するシステムが整っている州もあるので、不動産が乱開発されて価値が急激に落ちないようにコントロールされています。
まぁ、この半年ぐらいの状況はしっかり見ながら、日本の不動産マーケットの予測の材料の一部にせんとな。
ということで、ひさしぶりにアカデミックな内容でした。
今日も1日がんばっていきまっしょい!