「2022年5月のアメリカ不動産マーケット情報」

~起業編~
サトシ
サトシ

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こんにちは!サトシです。

2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランド、9カ月に渡る沖縄の単身赴任の旅を終えて、2021年3月5日に23年間のサラリーマン人生に終止符を打ちました。

2021年3月9日より東京都品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業して、1年が過ぎました。2人の仲間も加わり、一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!

       

いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!

急激な円安でビックリするよなぁ。1ドル135円だっけ。5月のアメリカのマーケットにも円安の原因である金利上昇の影響が出てきています。

まずは住宅着工件数から見ていきましょう。

<住宅着工件数>

2022年5月

着工件数:   155万戸 前月比 -14.4%      前年比  -3.5%

うち一戸建て:   105万戸 前月比  -9.2%      前年比  -5.3%

うち集合住宅:     47万戸     前月比 -26.8%    前年比  -3.3%

住宅着工件数は減ってるなぁ。集合住宅はずっとプラスで前月比や前年比プラスで増え続けていたけど、とうとう着工件数がマイナスになったな。戸建は相変わらず供給が伸びていない状況やな。

<中古住宅取引件数>

2022年5月    

中古取引件数:541万戸 前月比 -3.4% 前年比 -8.6%

販売在庫数:   116万戸     前月比  +12.6% 前年比 -4.1%

中間価格:$407,600   前月比  +3.1%    前年比 +14.8%

中古住宅の取引件数も下がってるなぁ。在庫も減ってきてるし。でも、中間価格が40万ドルを超えてきています。5月の金利は5.81%やで。日本の住宅ローンの固定金利が1%くらいやろ。全然違う状況やのに、供給が少ないから住宅価格が上がってんのよね。

<ケースシラー住宅価格指数>       *2000年1月を100として換算した指数

全米平均      300.85  前年比 +20.4%

20都市平均    312.55      同 +21.2%

ニューヨーク    268.26    同 +14.3% 

ロスアンジェルス  410.51    同 +23.4% 

ポートランド       332.00    同 +19.1% 

2000年1月を100でカウントするケースシラー指数も上昇し続けてるなぁ。

LAの住宅価格が4倍、ポートランドも3.3倍やで。2000年1月と比べて。日本はここまでは上がってないもんな。でも物価は2倍くらいの上昇やから、やっぱり不動産のパワーってでかいよな。

<メディア記事抜粋>

【ウォールストリートジャーナル 6/22/22】

住宅ローン金利の上昇で取引件数が減る一方、価格は上昇中

中古住宅取引の中間価格は$407,600と初めて$400,000を超えた

5月の価格上昇率は前年比14.8%だが、取引件数は前年比で8.6%減少

高いローン金利と高騰した価格は特に一次取得者の住宅購入を妨げている

専門家は今年の下半期は住宅価格の上昇は鈍化するとみている

【ウォールストリートジャーナル 6/24/22】

住宅ローン金利が5.81%まで上昇

これは過去13年間で最も高いレート

先々週は5.23%、先週は5.78%で今週は5.81%と急激に上昇

今週の上昇は、先週FRBが1994年以来になる、政策金利を0.75%上げたことが影響

住宅ローン金利の上昇は、今後の不動産マーケットに影響すると見られている

【ウォールストリートジャーナル 6/28/22】

住宅価格の高騰を受け、賃貸市場も競争激化の兆し

人気物件ではマーケット価格以上の賃料を支払って契約する顧客が増加している

この傾向はニューヨークやシカゴ、アトランタなどの大都市の高額物件で目立つ

【ウォールストリートジャーナル 6/29/22】

4月のケースシラー指数は前月とほぼ同水準の前年比20.4%増となった

今年初めから住宅ローン金利が上がっているが、少ない販売在庫と手堅い需要により価格は上がり続けている

Redfinによると、5月の契約のうち60%はリスト価格を上回る価格で成約したということ

上昇率が一番高い都市はフロリダ州のタンパで前年比35.8%増、次が同州マイアミで33.3%増

【ウォールストリートジャーナル 6/29/22】

高騰する住宅価格と上昇するローン金利によって多くの人が住宅取得を諦める傾向

これは賃貸住宅の大家にとっては朗報

米国の中古住宅の中間価格は5月に$407,600となり、住宅ローン金利は1月から倍近くまで上昇

中間価格の住宅を買う場合の支払額は1月に比べ、月当たり$513上昇

潜在購入者は住宅を購入できないので、賃貸に住み続けることを余儀なくされている

4月の戸建賃貸住宅の賃料は、前年比で14%上昇

Moody’s によると大都市圏で収入の30%以上を賃料に充てている人の割合は、2019年の8%から23%まで上昇しているということ

多くの賃貸住宅オーナーは、今後も強い需要が続くとしている

【まとめ】

不動産価格上がり過ぎて、今度は賃貸住宅市場も過熱してるんやな。また、賃貸市場が過熱しすぎると、売買市場が更に過熱してくるもんな。アメリカは強い経済力でマーケットを引っ張ってるから、うらやましい状況やな。日本と比べて。

でも、金利の上昇で企業も融資を借りにくい状況になってるから、新築の着工戸数も減るやろし、中古市場も新築のマーケットが増えないと買い替え層も少なくなるから、中古住宅が市場に出てこんよな。

日本の不動産の価格も上昇が続いていますが、アメリカと比較するとまだまだなのと、これだけ円が安いと試算に変換してる方がリスクが低いという見方もあるので、まだまだ不動産は堅調な気がしています。

今後もアメリカの不動産マーケットや住宅ローンの金利から目が離せんな。