「最新!10月のアメリカ・不動産マーケット情報」

~起業編~
サトシ
サトシ

こんにちは!サトシです。

昨年2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、5月から単身赴任で沖縄に出向して住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京都品川区南大井で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。一緒に会社が成長していく様子を応援してもらえるとうれしいです!

      

いつもここからお買い物いただいてありがとうございます。応援になります!

さて、今月も恒例のアメリカの最新の不動産マーケットについて書いていきます。アメリカの不動産の動きは日本の不動産のマーケットにも参考にもなりますので、興味のある方は是非読んで下さい。

まずは住宅着工件数から見ていきますか。

【住宅着工件数】

2021年10月着工件数:152万戸 前月比 -0.7% 前年比 +0.4%

   うち一戸建て: 104万戸 前月比 -3.9% 前年比 -10.6%

   うち集合住宅:  47万戸     前月比 +6.8% 前年比 +39.5%

集合住宅の着工件数の伸びがすごいな。一戸建住宅の着工件数が伸び悩んでいるところをみると価格が上昇し過ぎた分、比較的安価な集合住宅の需要が伸びたのかな?どうやろ?

次に中古住宅の取引件数を見てみますか。取引件数の数からいっても、10月の新規着工件数が152万戸で中古住宅の取引件数が634万戸というところを見ると中古マーケットは新築の4倍くらいの件数があるんよね。その理由もあってか、取引のシステムは新築住宅よりも中古住宅の方が日本と比べても進んでいるんよね。中古住宅の取引の仕組みは私がアメリカにいた時にすごく良くて衝撃を受けました。

【中古住宅取引件数】

2021年10月中古取引件数:634万戸 前月比 +0.8% 前年比 -5.8%

販売在庫数:125万戸 前月比 -0.8% 前年比 -12.0%

中間価格:$353,900  前月比 +0.8%      前年比 +13.1%

取引件数も在庫も減少しています。在庫も不足しているのと価格の高騰で少し動きが鈍くなってるのかな?ここからの中古住宅のマーケットの動きがすごく重要になってくると思います。

次に2000年1月時点の住宅価格から今現在どれくらいの住宅価格かわかるケースシラー住宅価格指数を見ていきます。

【ケースシラー住宅価格指数 2021年9月】 (2000年1月を100として換算した指数)

20都市平均    277.24    前年比 +19.1%

ニューヨーク    245.44   同 +15.8% 

ロスアンジェルス  365.55   同 +18.3% 

シアトル      345.89   同 +23.3% 

ポートランド       306.78   同 +18.2% 

どの都市も2000年1月比べると上がってるよなぁ。ロスアンゼルスがすごいよね。

<メディア記事抜粋>

【ウォールストリートジャーナル 11/11/2021】

全米で第3四半期も住宅価格は上昇

ただ上昇率はスローダウンしてきた

182都市のうち10%以上価格が上昇したのは前四半期では94%だったが、今四半期は78%

今四半期の中間価格は$363,700で、前年比16%アップ(NAR調べ 中古一戸建)

価格上昇の理由はリモートワークが広がり、より広い一戸建ての需要が増えたことや、低い住宅ローン金利、また郊外での新しい住み方への模索などによる

テキサス州のオースティンは中間価格が前年比33.5%上昇

パンデミック期に生活費の高い東西海岸エリア移住する人が増加

金利は下がったが、住宅ローン返済額の平均は前年の$1,058から今年は$1,214に増えている

専門家は、来年はより多くの売り物件がマーケットに出てくると予想し、ローン金利の上昇とともに住宅価格の上昇が抑えられるとしている

【ウォールストリートジャーナル 12/1/2021】

9月のケースシラー指数全米平均は前年比19.5%増加

8月の19.8%からややペースダウン

フェニックスが前年比33.1%増で全米一、次がフロリダ州のタンパで27.7%増

今年は中古住宅価格はバブル期の2006年以来最高、需要は堅調で販売在庫は依然として少なく、契約までの期間は短い

ただ新学期の始まる9月以降はややスローダウンしている

住宅ローン金利がやや上昇(30年固定で3.1%)

一次取得者が買いづらくなっており、全購入者に対する割合は29%に減少(昨年は32%)

全体的には金利も0.3%くらい上昇して、ややスローダウンしてきていますが、まだまだ価格が上昇していくのかわからない状況ですね。特に12月くらいからオミクロン株の影響がどの程度マーケットに影響してきたかを見ていきたいところです。でもロックダウンしているコロナ過でも住宅価格が上がってるから難しいんよな。マーケットの読みが。この状況になると金利の上昇を抑えて、インフレの抑制をしない方向にもっていく感じもあるからな。今後もしっかりとアメリカの状況を注視していかないとな。

じゃあ、今日も1日がんばっていきまっしょい!