こんにちは!サトシです。
昨年2年2か月に渡るアメリカ・オレゴン州ポートランドの単身赴任の旅から戻ってきて、5月から単身赴任で沖縄に出向して住んでいましたが、2021年3月5日で23年間のサラリーマン人生を卒業し、東京で不動産を主に取り扱う「Anchors株式会社」を起業することになりました。
買い物での応援ありがとうございます!
たまにはアカデミックな内容も入れとかなあかんな。
ということで、今回は毎月恒例のアメリカの3月のマーケット情報を見ていきます。
この情報は日本のマーケットの動きを読むにも重要な指標だから、是非参考にしてもらいたいです。まぁ、なんやかんやアメリカの不動産マーケットは日本のマーケットにめちゃめちゃ影響を与えてるからなぁ。
もしかしたら、この情報、結構貴重な情報ちゃうかなぁと最近思ってるねん。
<各種データ>
「住宅着工件数」
2021年3月着工件数:174万戸 前月比プラス19.4% 前年比プラス37.0%
うち一戸建て: 124万戸 前月比プラス15.3% 前年比プラス40.7%
うち集合住宅: 48万戸 前月比プラス30.0% 前年比プラス26.9%
「中古住宅取引件数」
2021年3月中古取引件数:601万戸 前月比マイナス3.7% 前年比プラス12.3%
販売在庫数:107万戸 前月比プラス3.9% 前年比マイナス28.2%
*販売在庫数が取引件数に換算して過去3年平均3.7カ月に対して2.1か月と少ない。売れとるなぁ。
→この在庫の少なさが価格上昇の要因やなぁ
「ケースシラー住宅価格指数 2021年2月」
20都市平均 246.0ポイント 前年比プラス11.9ポイント
ロスアンジェルス 325.33 同プラス11.9%
シカゴ 154.8 同 プラス8.6%
ニューヨーク 227.4 同プラス11.6%
ポートランド 270.7 同プラス11.4%
<メディア記事抜粋>
【ウォールストリートジャーナル 4/16/2021】
現在アメリカで住宅の不足戸数は400万戸
2018年に比較して52%上昇
この住宅需要に対する供給不足が現在の過熱したマーケットや価格高騰につながっている
この状況は過去10年間にわたって供給不足が続いた結果
価格高騰により、特に一次取得者が購入できない状況を生んでいる
2020年の一戸建て着工件数は99万戸でバブル期の2007年以来の高い数字だが、長期的に実際の需要に対しては110万から120万戸の供給が必要
【ウォールストリートジャーナル 4/23/21】
3月の中古住宅の中間価格は$329,000となり、前年比で17.2%の上昇となった
NARがデータを取り始めてから最大のプラス幅
価格の大幅な上昇と市場に出てくる取引物件の不足が、現在数百万件と言われる需要と供給のバランスが合わずに、3月の取引件数は2月から3.7%減少した
供給不足により競争が激しく、物件が市場に出てから販売までの日数が3月は18日と過去最短
3月の販売在庫件数は昨年同月比で28.2%減となった
アイダホ州ボイジーでは現在普通の物件で10-15件、人気物件だと100件近くのオファーが入り、ローンを使わないキャッシュバイヤーでも購入が困難な状況
【オレゴニアン 4/24/2021】
全米の3月の新築物件取引件数は年率で102万件となり、バブル期の2006年以来の高い水準
専門家はこの傾向は低いローン金利を背景に今後も続くと予想するが、値上がりが続く木材価格、現場の労働者不足、また宅地の不足がマーケットに影響を与える可能性
3月の新築の販売在庫は307,000戸で、前年比で7%の減少
全体的な流れとしては在庫不足で価格がグングン上昇してるなぁ。日本のマーケットと基本的に同じや。木材の値上がりの流れはこの前のブログで書いたやつを参考にしてな。
今後のマーケットの読みとしてもすごく参考になると思います。